風邪のひきはじめのおすすめハーブ
風邪は万病のもと。特に乾燥が進む季節は風邪をひきやすいので、日々のケアで体調管理を行い、ウイルスに負けない体づくりを心がけたいもの。
昨日は、アロマテラピーについて書きました。
今日は、アロマテラピーより、優しいハーブの風邪対策について書きます。
日常の予防なら、アロマよりハーブがおすすめです。
今日の内容
ハーブの薬効成分
ハーブの持つ薬効は、古くから日々の体調管理や感染症対策に活用されてきました。
古代エジプト時代に書かれたパピルスの文書にはアロエなど約700種類のハーブが記録され、うがい薬や湿布薬としていたことが記されています。
食事に取り入れやすい風邪におすすめなハーブ
ハーブというとハーブティーを思い浮かべる方が多いと思いますが、
食事としても取り入れられます。
- チャイブ(アサツキ):カルシウムとカロチンを多く含む、体を温める、食欲不振、発熱
- ガーリック:強壮、健胃、整腸、利尿
- クレソン:解熱、消化促進、利尿
- タイム:気管支系の病気、消化、強壮、解毒
風邪症状を緩和するハーブティー
ハーブティーはハーブの薬効成分が体に吸収されやすく、ビタミン・ミネラルなどの栄養素もとれるので、風邪のひきはじめにおすすめ。つらい風邪の症状緩和につながります。
- エルダーフラワー:鼻水や鼻づまり、のどの炎症、発汗、利尿、抗アレルギー
- ジャーマンカモミール:のどの痛み
- ローズヒップ:感染症や炎症でビタミンCを消耗、免疫力アップ
-
エキナセア:抗菌・抗ウィルス、免疫力アップ
-
ジンジャー:消炎、血行促進、発汗
-
ペパーミント:消炎、発汗
-
ユーカリ:抗菌、抗ウィルス
-
ラベンダー:抗菌、安眠、鎮静
-
レモングラス:抗菌、消化促進
ハーブティーを飲む際は、立ち上る湯気も一緒に吸入するとより呼吸器のケアに効果的です。
鼻づまりや喉のイガイガはハーバルスチーム
鼻づまりや喉のイガイガを感じたら、ハーバルスチームを試してみてください。
ハーブが持つ薬効成分を蒸気と一緒に吸入することで、喉や鼻の粘膜が潤い、喉の痛みがラクになったり、鼻の通りがよくなったりします。
痰が気になる時にはユーカリを使用しましょう。去痰作用によって、痰を切って排出しやすくなり、喉のイガイガがすっきりします。
おすすめハーブ
ジャーマンカモミール、タイム、ローズマリー、ラベンダー、ミント類など
用意するもの
- ドライハーブ 10g
- 湯(80℃前後) 1リットルほど
- 洗面器
- バスタオル
ケア方法
- 洗面器にハーブとお湯を入れます。
- 洗面器を覆うようにバスタオルを被り、顔を水面から15cm位に近づけます。
- 肺の奥まで息を吸い込むように大きく呼吸し、3~5分蒸気を吸入します。
ポイント
- 咳がひどい時には蒸気が刺激となり咳き込むことがあるので、行わないでください。
- ハーバルスチームを行った後のお湯をお風呂に入れると、入浴剤として活用できます。
風邪の症状におすすめなハーブのまとめ
ハーブは上手に活用することで、風邪予防や症状緩和にも役立ちます。
また、ストレスがたまると免疫力が落ち、風邪を引きやすくなってしまいます。
香りで心身共にリラックスしながら、ハーブを使ったハーバルケアをぜひお試しください。
明日は、中医学的な風邪について書きます。