「猫の困った行動 予防&解決ブック 猫ゴコロを知って楽しく暮らそう」を読んで
「猫の困った行動 予防&解決ブック 猫ゴコロを知って楽しく暮らそう」を読んだ感想です。
犬のしつけ本はたくさんありますが、猫の本は、かわいい写真集などが多いイメージですが、この本はがっつりしつけというか猫の行動学の本です。
- 猫を飼ったことがない人だと、猫に必要なグッズやゲージの置き方
- もう一緒に暮らしている方には、爪とぎやトイレの失敗などの対処方法
- 猫の社会性
- フレンドリーな猫に育てる
- 猫のストレス
- お手入れ方法(ブラシや爪切りの種類)
- 保護猫の迎え方
- 長生きさせる方法
- 猫の高齢性認知機能不全(認知症)
猫は、トイレをすぐに覚えると聞いていましたが、様々な失敗もあるようです。
猫の問題行動は、コミュニケーションの行き違いから起こることも珍しくないそうです。
猫は、もともと仲間と直接 コミュニケーションをとることが少ないので、
体や顔を使った視覚的なコミュニケーション、声を使った聴覚的なコミュニケーションは犬に比べて地味でバリエーションが少ない。
私がいつも不思議に思っていたなでてときたのに急に攻撃的になる猫の気持ちは、今のところ解明はされていないようですが、4つの説があるようで。
- 一定時間なでられると満足する
- なでられることへの許容範囲が狭い
- 途中から嫌なさわれ方に変わった
- 体の一部に痛いところがある
攻撃的になる前にはボディランゲージでしめしてくれています。
ボディランゲージについてもこの本は詳しく書かれています。
著者の紹介 (“BOOK著者紹介情報”より)
水越美奈
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科教授、同大学付属動物医療センター行動治療科担当。獣医師、博士(獣医学)。獣医行動診療科認定医、日本獣医動物行動研究会副会長、JAHA(日本動物病院協会)認定家庭犬しつけインストラクター。同大学を卒業後、動物病院勤務、行動クリニック開業を経て、現在に至る
藤井仁美
獣医師、獣医行動診療科認定医、伴侶動物(ペット)行動カウンセラー。東京農工大学農学部獣医学科を卒業後、都内にて動物病院勤務を経て、シンガポール、次いでイギリスに渡航。在英中にロンドンの動物病院や動物保護施設で働きながら、サウサンプトン大学大学院にて動物行動学を専攻し伴侶動物(ペット)行動カウンセラーの資格を取得。日本に帰国後、獣医行動診療科認定医の資格を取得。現在はベックジャパン(Ve.C.)動物病院グループにて、犬と猫の行動診療やストレスケア、子犬・子猫の飼い主指導に携わり、動物の心身両方の健康や幸福の推進、および飼い主の幸福増進を目指している。また日本獣医動物行動研究会執行委員として、獣医動物行動学の教育・啓発・普及にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
本の感想
猫の行動学や気持ちを知りたい方におすすめな本です。
最近よくある写真がたくさんある本ではなくて、びっしり字が書かれていて、読み応えのある本です。
水越先生のセミナーは以前、よく受講されていました。
とてもわかりやすいセミナーでまた受けたいです。