豪雨や雷、花火…怖い音が苦手な猫にしてあげたい5つの対策

大きな音が苦手な猫は多いです。

ここ2,3年は花火大会中止のところも多かったのですが、今年は開催されるところも多いですよね。花火や雷の大きな音にビックリして家から飛び出して行方不明になってしまう猫も毎年います。

なぜ、苦手なのか対処方法について書いていきます。

猫が大きな音に驚くのはどうして?

猫は花火以外にも、雷や掃除機、ドライヤーや道路工事などの音を苦手なこが多いです。

これはアメリカの博物学者であるユージン・モートン氏が研究した
低い声を発する時はネガティブな感情が含まれ法則が関係していると言われています。

モートン氏は、鳥類や哺乳類などを合わせた動物たちの鳴き声を分析、研究し、低く唸るような鳴き声に含まれている感情と、高く鼻から抜けるような鳴き声を出すときの感情とに大きな違いがあることを明らかにしました。

研究によると・・・

低い声を発する時には怒りや恐怖、不安感などのネガティブな感情が含まれている。

高い声を発する時には興奮や喜びなどのポジティブな感情が含まれているという「音程の法則」があるそうです。

そのため花火や雷などの大きくて長く続く低い音は、恐怖心や不安感を与える音になってしまいます。

猫は人間の10倍ほどの聴力を持っているとされていて、部屋の外の音を聞くことができると言われています。

ということは、人間が聞いていてもうるさく感じる花火の音や雷の音、掃除機や道路工事の音などは、より破壊的に響いているに違いありません。

 

花火や雷に驚くとどんなことが起こる?

花火などの音や光に驚くのは猫にとってストレスになりますし、飼い主さんの予想外の動きをすることもあるため、不慮の事故が起きてしまいかねません。

予想外の動きにより不慮の事故につながる

猫は驚くと高く飛び上がったり、突然猛スピードでダッシュしたり。

猫が安全な場所で周囲に何もないような場所に居ればよいのですが、家の中で生活している猫の場合はなかなかそうもいきません。

飛び上がった際に頭をぶつけたり、身体を強く打ったりしてしまう恐れがあります。

また、高いところにいた猫ちゃんが高く飛び上がり、着地に失敗することで足を痛めてしまうということも。

トラウマとなり攻撃行動をするようになる

猫ちゃんが長い時間驚いたままでいると、攻撃行動をするようになってしまう可能性があります。

飼い主が悪いわけではなくても不信感を抱いたり、攻撃的な態度を取るようになったりしてしまうことがあります。

ストレスからくる病気にかかってしまう

猫の予測できないタイミングと強さで大きな音が鳴り響くと、猫にとっては命の危機を感じるほどの脅威なので、ストレスもかなり強く感じることになります。

特に猫はストレスにとても弱い生き物なので、強いストレスに長時間さらされると異常な行動をとったり、病気を発症してしまったりすることがあります。

猫がストレスを強く感じることによって起きる病気

猫伝染性腹膜炎 脂肪肝、突発性膀胱炎

大きな音に驚いてしまわないようにする5つの対策

花火が打ち上がるたびに猫ちゃんが極度のストレスを感じなくても済むように、事前に準備をしてあげるようにしましょう。

花火の音が響いている中でも猫ちゃんが安心して過ごすことができるような対策方法を5つ紹介いたします。

1. 逃げ込める場所を作る

猫は狭くて暗い隠れ場所にいると安心感を感じる生き物です。

猫が安心するお気に入りのスペースや箱、寝床があれば、そこにすぐにアクセスできるよう導線を確保したり、そこまで運んで行ってあげるのも良いでしょう。

普段から使っているケージにブランケットなどをかけておいてあげたり、屋根のあるハウスや段ボール箱を普段から置いておいたりするなど、猫が逃げ込める場所を用意しておいてあげましょう。

しかし夏場は暑いので、密閉することを考えるあまり猫ちゃんが暑さに参ってしまうことがないようにも注意しましょう。

ただし、ケージなどは逃げ込んだ場合にドアを閉めてしまわないように!

閉じ込められて逃げられない状態にしてしまうと、猫は恐怖心からパニックを起こしてしまいがちです。その結果、ケージの破壊や猫ちゃん自身のケガなどを引き起こしてしまいます。

2. 飼い主さんは普段と変わらない態度を取る

猫は飼い主さんの様子にも非常に敏感です。

そのため、雷や花火など、大きな音がしたときに飼い主さんが必死に猫を抱っこしたり構ったりと、「いつもと違う」行動を取るのは良くありません。

また、飼い主さん自身がそれらの音を怖がるのも、猫にとってはマイナスです。

大きな音がしたときこそ飼い主さんは冷静に、猫に対していつもと変わらない態度で接してあげてください。

飼い主さんが怖がってしまうと猫は「これはやっぱり怖いものなんだ!」と、余計に恐怖心を感じてしまいます。

その際、飼い主さんが不安に思わすにゆったりとした呼吸を意識してください。

浅い呼吸は、緊張をあらわすので猫に緊張がうつってしまいます。

飼い主さんが落ち着かない場合
下にあるフラワーエッセンスを猫と一緒にとるのもおすすめします。

猫は好きな人のそばにいることで安心感を感じることがあります。

極度におびえてしまうと飼い主さんの前にも姿を現そうとしなかったり、飼い主さんでも触れさせてもらえなかったりすることもありますが、できるだけそばにいて優しく声をかけて、安心感を与えてあげるように心がけましょう。

3. できるだけ音を遮る

猫の聴覚は人間よりもはるかに優れています。

そのため、花火や雷などの音は人間よりも大きく聞こえてしまい、怖がる子が多いんです。

窓やカーテンを閉め切り、いつも通りテレビの音や音楽を流したままにし、家の中をいつも通りにしてあげましょう。

猫が驚いて走り出し、窓から飛び出してしまうという万が一の事態も防ぐことができます。

4. 花火の音とポジティブな記憶を結びつける

花火や雷、工事の音など極度に恐怖感を感じるようであれば、
その音を生活の中に少しずつ取り入れて慣れさせてあげるのも良いかもしれません。

最初は小さな音から始めるのが大切ですが、スピーカーから流れる花火の音とポジティブなイメージが結びつけば、それほど恐怖感を感じなくなるかもしれません。

音と一緒にエサやおやつを上げたり、遊んであげたりすることでポジティブな印象を植え付けるようにしましょう。

5.フラワーエッセンスも取り入れて

雷や花火などの大きな音が苦手な猫には、フラワーエッセンスも有効です。
花火大会の何日か前からあげてみてください。

トケイソウ

リラックスしたいときに。

ティーリーフ 

雷や花火などの大きな音がトラウマになっている場合

バッチフラワーレメディ

バッチフラワーレメディはたくさんあり、猫の大きな音が苦手なこにも有効なものがあります。

ビーチ 

花火や雷の音や光に過剰に反応する。過剰に反応する心を和らげ、我慢できるようになりましょう。

ミムラス  

花火や雷が怖い。恐怖心を乗り越えて、落ち着きを取り戻しましょう。

バーベイン  

興奮して走り回るようなときに。
心をリラックスさせ、無駄なエネルギーを使わないようにしましょう。

ロックローズ  

極度に怯えている、パニックになっているとき。
怯えた心を和らげ、落ち着きを取り戻せます。

レスキューレメディ

花火大会の当日や雷が鳴っているときに。レスキューレメディは1本持っていると安心なレメディです。

 

大きな音が苦手な猫の対処方法のまとめ

「今日は花火大会だから、大きな音が鳴るよ!」とわからせることができない猫には、雷や花火などはなかなか回避できないものです。

それでもちょっとでも回避できるように対処していきたいですよね。

arccocoの最新情報をお届けします