花火、雷、大きな音が苦手な犬の6つの対処方法

今年の夏は、花火大会やお祭りを開催するのもあると思います。
実は、花火やお祭りの音などの大きな音を怖がる犬もいます。
最近は、あちこちでゲリラ豪雨もありますよね。

皆さんの愛犬は雷や花火の音を怖がったりしませんか?

大きな音や光にも平気な犬もいれば、恐怖からパニックを起こして逃走してしまう犬も!
かなりのストレスにもなりますので、対応していきたいですよね。

なぜ犬は雷や花火、大きな音を怖がるの?

犬が雷を怖がる理由には、初めて聞く大きな音や強く光る雷光を「自分に危険が及ぶ、何か悪いことがおきる(不快刺激)」と感じていることがあげられます。

大きな音が苦手な犬もいれば、大丈夫な犬もいます。
我が家の犬は、大丈夫でした。


その差は、もともと持っている性質だったり、社会化期(生後312週齢くらいの時期)に音や光といった刺激を受ける経験が十分でなかったことが理由として考えられると思います。

我が家の犬は夏生まれなので、社会化期に雷や台風を経験していたからだと思います。

雷も花火も大丈夫なのに、そよ風で葉がそよそよとかすれる音にビックリしたりします(笑)

こんな実験の調査もあります。

17の犬種における騒音感受性:有病率、犬種のリスク、および他の状況における恐怖との相関』


この調査結果では、

・犬の約23%が騒音を恐れている

・花火の音の恐怖が最も高く、銃声、雷雨、交通量の多い状況、が続く

・年齢が上がるにつれて恐怖が増す傾向がある

・雌犬は雄犬と比較して騒音感受性が高い

・騒音を恐れる犬は、騒音をあまり恐れない犬と比較して、分離に関連する行動を示す確率が高く、新しい状況で恐れ、ストレスの多い出来事の後に落ち着くのに長い時間が必要


英語のページですがご興味ある方はこちらをご覧ください。

 

愛犬が怖がった時に見せるしぐさ

愛犬が花火や雷などの大きな音を苦手だと思っているとこういうしぐさを見せます

大きな音が苦手な犬が見せるしぐさ

  • 犬はしっぽが下がる
  • そして震える
  • そわそわする

 

ひどくなると

  • 息が荒くなる
  • おしっこを漏らす
  • 嘔吐や下痢
  • けいれん

雷の場合は音だけでなく、風や雨の音、まぶしい稲光、気圧の変化や湿気も犬に恐怖を与えるという説もあります。

 

愛犬が雷や大きい音を怖がるとき、飼い主さんはどうすれば良いの?

愛犬が雷に怯える、花火の音を怖がる、そんなとき どうすればいいのかご紹介します。

1. 室内に愛犬の安心・安全な場所を確保する

普段から室内に安心できる安全な場所をつくってあげる。
クレートやキャリーケースなどを用意することもおすすめですが、慣れていない犬にとっては恐怖になるので普段から慣れさせてあげてください。

天気予報などであらかじめ雷が予測される場合や花火大会などが予定されている時は、庭など外で飼育している犬も家の中(玄関など)に入れてあげてください。

毎年、ビックリして飛び出して行方不明になってしまう犬もいます。
網戸を壊して出て行ってしまうケースもあります。
暑いかもしれませんが、戸締りはしっかりしてくださいね。

散歩中に雷に遭遇し、びっくりして首輪から抜けたり、リードが離れたりしてしまうことがあります。

 

2. 飼い主さん自身がまず落ち着く

愛犬は、飼い主さんの感情にとても敏感で、同調します。

「雷が怖い!」「愛犬は雷苦手、どうしよう」と思っていると、飼い主さんのいつも違う態度に愛犬も余計に不安に思ってしまいます。

浅くて早い呼吸は緊張をあらわします。
その緊張が愛犬にも伝わってしまうので、こういうときこそ、深くてゆったりとした呼吸を心がけてください。

飼い主さんは「普段通り」に落ち着いて対応することが大切です。

怖くてそそをしてしまう愛犬もいるかもしれませんが、怒らないであげてください。

 

3. 遊ぶ・おやつをあげる

オスワリやオテなどの簡単なコマンドを繰り返していると、落ち着くことがあります。
パニックがひどくならないうちに試してみてください。

さらに大好きなおやつを与えたり、好きな遊びをしたりして気を紛らわしてあげましょう。

 

4. 飼い主さんの優しいタッチや声かけ

飼い主さんがやさしくタッチしたり、声をかけたりすることで安心する犬もいます。

タッチをする場合は、手をやわらかくしてあまり早くないスピードで触ってあげてください。

プレイズタッチ ®︎の耳のストロークは怖がりな犬にとても有効です。

 

5. 雷や花火の音に慣らす練習方法について

犬にとって嫌いな音を、小さな音から徐々に慣らしていきます。

雷や花火の音などが入ったCDやDVDなどを利用して、犬がリラックスしている時にごく小さい音で効果音を流します。

特に怖がる様子がなければ、犬にとって楽しいことをしたり、ご褒美を与えたりします。

犬が音に対して、震えたり、どこかに隠れたりするような反応が見られたら、音を消してしまいましょう。

この方法はステップを踏んで少しずつ刺激を大きくしていくという点がポイントですが、段階を踏まずにいきなり大きな音を聞かせてしまうことは、逆効果になることもあります。

6. フラワーエッセンスも取り入れて

雷や花火などの大きな音が苦手な猫には、フラワーエッセンスも有効です。
花火大会の何日か前からあげてみてください。

トケイソウ

リラックスしたいときに。

ティーリーフ 

雷や花火などの大きな音がトラウマになっている場合

バッチフラワーレメディ

バッチフラワーレメディはたくさんあり、猫の大きな音が苦手なこにも有効なものがあります。

ビーチ 

花火や雷の音や光に過剰に反応する。過剰に反応する心を和らげ、我慢できるようになりましょう。

ミムラス  

花火や雷が怖い。恐怖心を乗り越えて、落ち着きを取り戻しましょう。

バーベイン  

興奮して走り回るようなときに。
心をリラックスさせ、無駄なエネルギーを使わないようにしましょう。

ロックローズ  

極度に怯えている、パニックになっているとき。
怯えた心を和らげ、落ち着きを取り戻せます。

レスキューレメディ

花火大会の当日や雷が鳴っているときに。レスキューレメディは1本持っていると安心なレメディです。

 

大きな音が苦手な犬の対処方法のまとめ

「今日は花火大会だから、大きな音が鳴るよ!」とわからせることができない犬には、雷や花火などはなかなか回避できないものです。

それでもちょっとでも回避できるように対処していきたいですよね。

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