【植物の生存戦略】モテるために自分を大きく見せる「チューリップ」

可憐で可愛らしいチューリップですが、
生き抜くためにしたたかな生存戦略があります。

チューリップの生存戦略

  • モテるために自分を大きく見せてアピール
  • 同じ美しいものを並べたがる人間の性質を利用して増える

 

植物に学ぶ生存戦略という番組をご存知ですか?
この番組が好きですごく勉強になったのでまとめてみました。
2021年 2月11日放送のテーマは「チューリップ」

チューリップの歴史

チューリップは、世界中で栽培されている植物です。

日本には、江戸時代に渡来。

3月頃から5月頃に開花します。

もともとは、中央アジアなど強風が吹き上げ、表面が40度にもなるところで生存していましたが、厳しい環境を生き抜き、
世界中で愛される花になりました。

 

チューリップの生存戦略

モテるために自分を大きく見せてアピール

チューリップは昼、気温が上がると花を開き、
夜、気温が下がると花を閉じる性質を持っています。

この開閉運動は、萎れるまで毎日、規則正しく行われます。

チューリップは、花がどんどん大きくなる性質を持っています。
ここに開閉運動が関わっています。

チューリップの花びらは、内側と外側の2重構造になっています。

  • 花が開くとき:内側の細胞が水を吸って膨らみます。
  • 花が閉じるとき:外側の細胞が水を吸って閉じます。

この開閉を繰り返すことによって、花びらの細胞はどんどん膨らんでいきます。

なぜ、花を大きくするのでしょうか?

それは、花が大きい方が目立つので虫が寄ってきやすいからです。
開閉運動をするのはよりモテるための生存戦略です。

 

同じ美しいものを並べたがる人間の性質を利用して増える

いろんな種類の数一覧

ポケモン           約800種類

ドラえもんの秘密道具     1,293

アンパンマンのキャラクター  約2,200

チューリップ         約5,000種類以上

 

 

なぜ、こんなに種類が増えたのでしょうか?

それは人間を利用したからです。

チューリップは、我々人間を利用して勢力を拡大しました。
いわば「地球の支配者なのです」

地球におけるヒエラルキー

 

その秘密は、球根にあります。

球根は土の中で、増えることができます。

種で育つのと球根で育つ違いは、
種の場合、違う花を交配させると混ざった品種ができます。
球根の場合、遺伝子がまじ合わないので永遠にクローンを作ることができます。

このチューリップ畑はなぜ美しいのでしょうか?

きれいに揃っているから。
色がバラバラだったり、形がガチャガチャしていたら、
きれいなチューリップ畑はできません。

チューリップが球根で育ち、親とまったく同じクローンを生み出したのは、
同じ美しいものを並べたがる人間にどんどんクローンを作らせるためなのです。

 

チューリップの歌の思い

「どの花見てもきれいだな」

この一文に作詞家の近藤宮子は
いろんな色のチューリップがあるように世界にはいろいろな人たちがいます。

そしてどの色のチューリップがもう綺麗なようにとどんな人にもきれいなところがあります。

誰かの揚げ足を取ったり、あら探しをするのではなく、
お互いのきれいなところを認め合う世の中になれば生きていて楽しい人生が待っていると思います。

という意味が込められているそうです。

 

チューリップの生存戦略のまとめ

かわいらしいチューリップにもしたたかな生存戦略があるなんて!

昼と夜の開閉作業は、省エネルギーのためなのかと勝手に思っていましたが、
モテるためだったとはビックリです。

きれいなチューリップ畑は、このチューリップの戦略のおかげだったんですね。

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